2011年2月11日金曜日

≪書評≫IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

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IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計
長谷川 敦士
ビー・エヌ・エヌ新社
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基本は、Webサイト制作のための
情報アーキテクチャの話ですが、
前々からずっと自分の中で漠然としていたことへの
解が得られた気がしました。

それは、
「総合広告会社」の中のWeb関連の部署にいる人が
Webサイト制作を担当する際の役割って
何だろうということです。

Web制作会社のプロデューサーとも違うわけですし。

で、この本を読んで、
たぶんそれは、「UXD」だろう、と。

UXDとは、
ユーザーエクスペリエンスデザイナーの略です。
この本でも
IAからUXDへというのが一つのテーマになっています。

言葉のままですが、
ユーザーがそのサイトに来ることで
どのような体験をするのかをデザインするということです。

最近広告でもよく言われる、
コミュニケーションデザインと考え方は似ていると思います。

そんなことを考えながら、
先日Webキャンペーンの提案をするときに、
企画書の中に「ユーザーエクスペリエンスフロー」という
ページを1枚追加してみたところ、
クライアントからも「これはわかりやすいですね」と好評でした。

どうしても制作側の視点だと、
ワイヤーフレームやサイトストラクチャみたいなところから
説明したくなるものですが、
コミュニケーションとして大事なのは、
サイトの構造よりもそのサイトでユーザーが何を体験し、
その結果、そのユーザーが何を感じ、
どういった行動を起こすかだと思います。

Webサイト制作に関わる人には
お勧めの一冊です。
(最後の方は結構専門的な話になりますが。)

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