『「買う気」の法則』の著者、
山本直人さんの新刊です。
テレビや新聞などのマス・メディアを媒介とした広告は、いわば「発散志向広告」といえる。一方で、検索連動型広告などは「収束志向広告」と捉えることができる。(中略)前者の「発散志向広告」の仕組みを築きリードしてきた企業が電通であり、後者の「収束志向広告」のパイオニアがリクルートなのである。(「はじめに」より)
電通とリクルートを
対比的に描きつつも、
両者の共通点も見出しながら、
私たち生活者の欲求、欲望が
時代とともにどう変化し、
その時代ごとに、
どのような情報、あるいは広告が求められたのかが、
時代背景や生活者のインサイトとともに
わかりやすくまとめられています。
個人的には、少し欲を言うと、
もう少し、それらの歴史背景を踏まえた将来の展望を
著者なりの視点で論じて欲しかった
という気はします。
ただ、私もそうですが、
広告会社で働く20代の人にとっては、
かつて、広告が果たしていた役割とは何なのか、
なぜそのような役割が求められていたのか、
それがなぜ現代のような役割に変わったのか、
ということは、
知っていて損はないと思いました。
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