高田 貴久
英治出版
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ロジカル・プレゼンテーション
という本を読みました。
広告マンにとっては必須の
「提案の技術」について書かれた本で、
「論理思考力」から「仮説検証力」、
「会議設計力」、「資料作成力」まで、
ストーリーを交えながらわかりやすく解説されています。
かなり、良書で、
すぐに実践できる学びが多い本だと思います。
まず、そもそも、
「ロジカル(論理的)」とはどういうことなのでしょうか。
よく聞く(あるいは使う)言葉ですが、
ちゃんと説明しようと思うと難しいかもしれません。
この本の著者によれば、
縦と横が全部「ちゃんと」つながった状態が、とのことです。
「論理的な」状態なのである。
縦に論理がつながった状態というのは、
「誰から見ても因果関係が理解できる状態」です。
横に論理がつながった状態というのは、
「誰から見ても全体がカバーされていて、
漏れもダブりもない状態」のことです。
これは、いわゆる「MECE(ミーシー)」ですね。
僕が、さらに「なるほどなぁ!」と思ったのは、
次の箇所です。
ここで重要なことは、
相手の話に納得しない場合の人の反応は
二種類しかないことである。
●「本当にそうなの?」
●「それだけなの?」
つまり、
「縦」と「横」が
ちゃんとつながっているのか?
ということです。
ということは、
論理的な企画書を書くときのコツは、
実にシンプルで、
企画書を書きながら、
「(A、なぜならばBは)本当にそうなの?」
「それだけなの?(漏れやダブりはないの?)」
を繰り返し自問自答する、
ということだと感じました。
さらに、企画書をまとめていくプロセスについて、
簡潔にまとめられている箇所を引用します。
提案を行っていくうえでは、
まず目的が何なのかという部分から話を始め、
議論のポイントである論点、
その論点に対する自分なりの答えである仮説、
その仮説を裏づける検証、
そしてそこから読みとった意味合いとしての示唆で締め括る。
これだけでもかなり参考になりますが、
本書を読めば、それぞれのステップの意義やポイントを
より深く学ぶことができます。
広告(コミュニケーション)の提案では、
上記のプロセスに続く、
「企画や表現の具体案」も重要ですが、
いわゆる「前段」にあたるこの部分も、
具体案に説得力を与えるためには、
非常に重要だと思います。
本書では、他にも学ぶ箇所が多く、
『提案は具体的な話で締め括る』とか
『考える労力はこちらで受け持つ』とか
『相手が「読む人」なのか「聞く人」なのかを見きわめる』とか
『一目で理解でき、そして誰にも誤解されない資料を作る』とか
提案を行う上で、心がけるべきポイントや、
すぐに実践できる技術などが多く紹介されています。
論理思考力とか提案技術に関しては、
今のうちにもっと勉強しておこうという
気持ちになりました。
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