2011年3月29日火曜日

震災の先にあるもの。逆ラチェット効果が起こると予想してみる。

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ラチェット効果」という言葉があります。

ラチェットとは、「歯止め」のことで、
ラチェット効果とは、
我々消費者が、自分の可処分所得が減っても、
そこまで消費を減らさない
(生活水準を下げれない)現象のことです。

一般的に、
景気後退期において、
このラチェット効果が、
景気を下支えすると言われていました。

しかし、周知の通り、
このラチェット効果が効かなくなってきています。

さらに、今後、
景気が回復したとしても、
逆ラチェット効果」が働き、
消費者は、かつて程、消費を増やさないのではないか、
とも考えられています。

個人的な予想として、この現象は、
広告業界でも、広告主の間で起こるのではないかと
危惧しています。
広告主の業績が回復したとしても
かつて程、広告費を使わないのではないかと。。

話を震災に移すと、
これから日本が復興の道を歩んでいく中で、
経済的に、この逆ラチェット効果が起きてしまうと、
日本は本当に苦しい状況に陥ってしまいます。

そうならないためにも、
官民が一体となった様々な施策が必要になると思います。

そんな中、
いい意味での「逆ラチェット効果」も起こるのではないか、
と希望も込めて、考えています。

今、日本人は、かつてないほど、
「節電」に対して真剣に取り組んでいます。
電気の供給量が足りないからそうせざるを得ないわけですが、
それぞれが、必死に、どうしたら節電になるのかを考えています。

まだ先は見えていませんが、
いつか必ず、電気の供給量が震災前のレベルにまで
回復する時がくると思います。
その時までに、すっかり節電が当たり前のものになって、
逆ラチェット効果により、
供給量が上がったからといって、
無駄に電気を消費しない生活を送れたらいいなと思います。



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