萩原 雅之
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 2008
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「次世代シリーズ」の新刊です。
ソーシャルメディア時代における、
マーケティングリサーチの新技法について
考察されています。
この本の帯に、
「Asking(質問する)からListening(傾聴する)へ」
と書かれていますが、
正しくは、
「Listening(傾聴する)」の重要性が増し、
「Asking」と「Listening」の
両方が大切になったなのだと感じました。
リスニングは、インタビューのようにあらかじめ質問が構成されているわけではない。消費者が発する言葉をまずは先入観なしに記録し、そこから課題に使える部分を抽出してゆく。
質問紙による顧客満足の測定は典型的なリサーチ技法だが、そこにインサイトのすべてが反映されているわけではない。リスニングデータと組み合わせることでより深いインサイトが得られる。本書にも書かれていますが、
「Listening(傾聴する)」だけでは、
仮説検証を行うのが難しい場合が多いと思います。
「Listening(傾聴する)」で
インサイトの種を発見し、
「Asking(質問する)」で、
そのインサイトを実証することが
理想だと思います。
さらに、この本の中では、
「アナリシス」と「シンセシス」に
ついても触れられています。
リサーチャーやマーケターの仕事にあてはめてみると、ある商品が100万個売れたという事実があり、アンケートなどによっていくつかの理由を明確にする思考がアナリシスであり、その結果明らかになったいくつかの要素や事実から100万個売れる次の商品を具体的に作り出すのがシンセシスだ。もちろん、広告会社は、
リサーチ会社ではないので、
「アナリシス」だけでなく、
それを「シンセシス」につなげないといけないわけですが、
①「Listening(傾聴する)」
②「Asking(質問する)」
そして、これらのアナリシスを基に行う
③「シンセシス」
この全てを、
(それぞれ別の部署でやることになったとしても)
一気通貫してやることが重要だろうなぁと思いました。
【その他の次世代シリーズ】
・次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの
・次世代メディアマーケティング
・次世代広告進化論
・次世代モバイルストラテジー
・次世代広告テクノロジー
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