2011年4月3日日曜日

≪書評≫実践ソーシャル・メディア・マーケティング 戦略・戦術・効果測定の新法則

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実践ソーシャル・メディア・マーケティング 戦略・戦術・効果測定の新法則
ジム・スターン
朝日新聞出版
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オンライン・マーケティングの第一人者
ジム・スターンの新刊です。


昨日、
次世代マーケティングリサーチ」の
書評を書きましたが、
この本は、
次世代ソーシャルメディア効果測定
といった感じの内容です。

基本的にアメリカの事例をベースにしているので、
日本の現状とはそぐわない部分もあります。
ただ、日本もそのように進んでいくのだろうな、
と思う部分も多々あります。

目次としては、
下記のような感じです。

 第1章 目標を設定する
 第2章 ユーザーの注目をひく
 第3章 影響力を知る
 第4章 感情を汲む、人の気持ちを読む
 第5章 行動を促す
 第6章 メッセージを聞く
 第7章 結果を出す
 第8章 社内を発奮させる
 第9章 そしてこれから

素晴らしい構成だと思うので、
この内容で、日本の現状をベースに、
日本人のどなたかにも本を書いてもらいたいです。


この本の少し残念な部分は、
出典がいまいちわからない箇所が
いくつかあるところです。

例えば、、
様々な調査でこぞって明らかにされていることだが、ひとつネガティブなレビューがあるだけで、レビュー全体の信頼度がはるかに増す。よいレビューが10件あるのは結構だが、それよりも9件のよいレビューと1件の悪いレビューの方が、売り上げ増進の役に立つのだ。
という話。

ユーザー目線で考えると、
確かにそうかもなって思うけど、
多くの広告主はそうは思ってくれません。
それを理由に、
ソーシャルメディアに対して
二の足を踏んでいる広告主も
少なくないと思います。

このことを明確に立証してくれる調査があれば、
企画書で是非使いたいと思いました。


最後に、少し耳が痛いが、
説得力のある言葉を引用します。
膨大なデータを解析する際、「どんな問題を解決すべきか?」を忘れてはならない。天気予報官ならだれでも膨大なデータを解析して気温、高度、気圧の変化率などの関係を明らかにできる。だが、傘を持って行くべきかどうかという非常に重要な質問には、こちらが具体的に聞かない限り、結局は答えてくれないのだ。
いい言葉。そして、耳が痛い。。
かなり自戒。

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